回文ならぬ「巡文」なるものを...
みなさん、回文はご存じですよね。
し 逆 し
ん か ん
ぶ ら ぶ
ん 読 ん
し ん し
で
も
今回は、回文ならぬ、 巡文(じゅんぶん)というものを発明したので 紹介します。
ルールは簡単なんですが、 意外と作るのが難しいんですよ。
目次
巡文とは
とりあえず、次の図を見てください。
「い、か、す」が円周上に並んでいます。
これを左回りに、
- 「い」から読むと「活かす」
- 「か」から読むと「加水」
- 「す」から読むと「スイカ」
となります。
このように、
「どこから読み始めても意味が通る文を巡文」
と定義したいと思います。
テキストで書くときは、次のようにも書けますね。
い
↙ ↖
か → す
この記事では、ひらがなを並べることを前提としますが、漢字、英語等を用いた巡文へと拡張可能です。
巡文の例
私が考えた巡文の例をいくつか紹介したいと思います。
1文字の巡文
1文字で意味が通るならば、 それは自明な巡文と言えるでしょう。
例えば、
「い」は「胃」で意味が通るので1文字の巡文ですし、
「か」は「蚊」で意味が通りので1文字の巡文です。
簡単ですね。
2文字の巡文
2文字の巡文は回文と等しくなります。
例えば、
「い、か」は「イカ」、「貝」で意味が通るので2文字の巡文で、
「わ、に」は「ワニ」、「庭」で意味が通るので2文字の巡文です。
これも簡単ですね。
3文字の巡文
3文字の巡文からグッと難易度が上がります。
冒頭で紹介した「い、か、す」の他には、
「い、し、か」なんてどうでしょうか。
「医師か」は許容範囲かなーと思います。 回文でもこれくらい許されますよね。
では、もう一つ。「い、か、だ」をどうぞ。
これは文句なしの3文字の巡文ですね。
さらに、図をよく見てください。右回りに読むと次のようになります。
井高(地名)はグレーですが...、巡文が成立しています。
このように、 どっち回りに読んでも意味が通る巡文を 両方巡文と命名します。
それに対して、 左回りまたは右回りのみで意味が通る巡文を 一方巡文または片方巡文としましょう。
4文字の巡文
4文字は結構な高難度です。
では参りましょう。「と、う、け、い」です。
なかなか強引感はありますね...。
ちなみに「宇気比」というのは アマテラスとスサノオの誓いのことらしいです。 巡文を作ろうとすると、知らない言葉を無理やり探そうとするので、 未知の知識に出会えるのがいいですね。
では、もう一つ。「た、い、か、い」
なかなかいい感じです。
さらに、「た、い、か、い」を左回りに見ても、右回りに見ても 同じ並びになっていますね。
これはどっち回りでも 同じ巡文になるという 対称巡文です! 片方巡文が成立した時点で、 自動的に両方巡文となります。
最後にもうひと押し。「さ、い、か、い」
これも対称巡文でした。
まとめ
ルールは簡単ですが、作ろうとすると意外と難しいものでした。 正しい文にあまりこだわらず、強引に成立させるくらいの気持ちで気軽にできると良いですよね。
回文と同じように流行るようになると良いなぁなんて思ってます。
以下、振り返りです。
巡文(じゅんぶん)の定義
- どこから読み始めても意味が通る文
- 左回りまたは右回りのみ意味が通る巡文を一方巡文または片方巡文
- 左回りと右回りの両方で意味が通る巡文を両方巡文
巡文の性質
- 1文字で意味が通れば自明な巡文
- 2文字の巡文は回文と同等
巡文の拡張性
- 漢字
- 英語
- etc.